葡萄の天敵
フィロキセラ上陸! 1864年に大変な事件が起きた。この時期ヨーロッパで栽培されていた葡萄はヴィティス・ヴィニフェラという中央アジアに原産する種類のもの、当時の葡萄栽培者の研究熱心で、新大陸(アメリカ大陸)に自生する新たな品種の葡萄を研究用に検疫せず輸入。新大陸の新葡萄品種と一緒にそれについていた葡萄の害虫フィロキセラをいっしょに輸入ヨーロッパの葡萄の木には免疫が無く、あっという間に全フランス、ヨーロッパに広がる。このフィロキセラは葡萄を壊滅状態にする。日本語では「葡萄根アブラムシ」なった。アメリカ原産の葡萄はせっかく輸入してみたものの、結局ワインにはむかない葡萄で害虫のフィロキセラを輸入しただけ。
フィロキセラ、世界中に広まる! そして皮肉なことにアメリカ原産のフィロキセラはヨーロッパを経由してカリフォルニアにUターン。そして、ここでも破壊的な打撃を引き起こす。また壊滅状態になったボルドーの造りてたちが隣国スペインのリオハ地方に移住、優秀なワインを生み出した。イタリアトスカーナにも良いワインが取れるようになる。このフィロキセラ、結局この害虫に対し抵抗力のあるアメリカ原産地の一部(ヴィティス・リパリアなど)にヨーロッパのワイン向き葡萄品種(ヴィティス・ヴィニフェラ)の枝を接ぎ木する事により解決。以後、現在に至るまで世界中のワイン用葡萄はこの方法で栽培されている。アメリカ産とのハーフが殆ど。いつかナパヴァレーのワイン業者が『我々がフランスワインを救ってやった』とにんまりしていた。
*注: チリとオーストラリアには自根栽培の葡萄が成育しています。また砂地の畑では線虫の移動するだけの間隔が粒と粒の間に無いという理由から南仏の海岸地域などでも自根で栽培可能なところがある。ロマネコンティはこのフィロキセラのとき辛うじて自根栽培を守ったので偉いワイン。)
ワイン法の成立

葡萄の三大疾病

“フィロキセラ”
“うどんこ病”
“ベトカビ病”

がフィロキセラの害の前後発生しワイン生産は虫の息。まがい物のワインや品質の悪いワインが横行しワイン全体の信頼が失落。1906年このためフランス政府は、生産地名の不当表示取り締まりの法律を制定。

1935年の原産地呼称統制法制定同様の法律はその後、
ドイツ(1892年)
イタリア(1924年)
スペイン(1970年)
ポルトガル(1951年)
などでも制定され、これを一括統合する形でECワイン法(施行1971年)が制定された。

参考文献

フランスワイン      山本博  文春新書
愉しいライバル物語

http://www2u.biglobe.ne.jp/~visi-vin/Bourgogne/wlink.html
ブルゴーニュワインが詳しくなります。
大いに参考にさせて頂きました。うっかりまねっこしそうになりました。
http://www.nnn.nu/wine/text/buru/tastvinage.htm
ブルゴーニュワイン基礎のお勉強
本当に丁寧

http://www.beaune.com/
ホスピスボーヌのサイト

http://www.bourgogne-tourism.com
ブルゴーニュ地方観光局

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