アメリカの大学の学部長だったジョンソン博士と講演会のあと富良野へご一緒した。前夜の歓迎パーテイで博士は地元の関係者からしこたま地酒を飲まされた。博士は地元の献杯の風習をご存知なく律儀な博士は拒まずせっせとお飲みになったらしい。差し回しの車のなかの博士は顔色も青ざめ完全に体調を崩されていた。二日酔いなんて可愛い状態ではなかった。私はジュース類やレストランでは日本茶を補給してあげた。まるでナイチンゲールのよう。翌日アメリカに帰国する寸前博士が私にこの絵を下さった。『とてもシリアスな状態の私を助けてくれたお礼だ』.先生の旅はいつもスケッチブックがお伴する。旭川でも早朝ホテルからふらりと出て見事な大雪山の山並みがスケッチブックに甦っていた。とても細い製図用のロットペンを使用し淡い水彩で色をかける。この絵は英国旅行の折りウェールズ地方のスケッチで最も博士のお気に入りのもの。多分カーナボン城だと思う。代々英国皇太子の領地。プリンスオブウェールズの称号はこの由来。再来日の博士をメインゲストに我が家でささやかな集まりをした。

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