失われた時を求めての構成
| 第一篇
『スワン家の方へ』 |
(1913) マドレーヌ菓子をお茶に浸して食べたことから、過去の記憶が一気に思い出されるという有名なシーンが始めの方にある。夏の休暇を郊外のコンブレーで過ごした少年期の回想。そこで過ごした少年時代を貫く二つの散歩道、スワン家の方とゲルマントの方。それは物語の重要なテーマを暗示する二つの方角である。 |
| 第一部 コンブレー |
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| 第二部 スワンの恋 祖母と出掛けたノルマンディの避暑地バルベックの海岸では、ゲルマント家の人々、貴公子ロベール・ド・サン・ルーその伯父の社交界の大立者シャルリュス男爵がいた。 隣人スワンが結婚するまでの物語を描いた「スワンの恋」の章は独立した小説としても読むことができる。隣人スワンが経験した苦しい恋と語り手がスワンの娘ジルベルトに寄せた少年の日の恋物語。 |
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| 第三部 土地の名・名 | |
| 第二篇
『花咲く乙女たちのかげに』 |
ゴンクール賞を受賞. 青春小説ともいうべき作品。かれもまたラスキンのようにケイトグリナウェーの描くような少女を愛したのだろう。数々のサロン文化が登場する。なかでもヴェルデュラン夫人のサロンは特別で、スワンは娼婦オデットとともにここに出入りする。 |
| 『プルースト 印象と隠喩』 保苅瑞穂著 1997 ちくま学芸文庫 |
第一部 スワン夫人をめぐって(1)
ユダヤ人の株式仲買業で、ジョッキー・クラブの伊達男とよばれていたスワンには一人娘のジルベルトがいて、「私」はジルベルトにはじめて異性を感じた。 |
| スワン夫人をめぐって(2) |
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| 第二部 土地の名・土地(1) |
この章は世紀末の旅行がつぶさに分かる。バルベックノルマンディー地方の架空の地へ汽車旅行し夏を過ごす。祖母と出掛けたノルマンディの避暑地バルベックの海岸では、ゲルマント家の人々、貴公子ロベール・ド・サン・ルーその伯父の社交界の大立者シャルリュス男爵がいた。 |
| 土地の名・土地(2) |
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| 土地の名・土地(3) | |
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(1919) スワンの娘に恋をした主人公が、スワン家に出入りできるようになり有頂天になるが、次第に気持ちのすれ違いが多くなる。夏の避暑地バルベックで知り合った少女たちのうち、孤児のアルベルチーヌに恋するようになる。 |
| ブーローニュの森が市の管轄となり、大通りや広場を整備しオスマン男爵の指揮で公園とされたのは1852年。生まれ変わった森にはアヴニュ・アンペラスなどの遊歩道が作られ、アレ・ド・ラ・レンヌ・マルゲリットとアヴニュ・ド・ロンシャンの二つを除いて古い道は撤去された。シュペリユール湖、アンフェリユール湖の二つの湖が作られ、このとき掘り返された土はモンマルトルの丘の盛り土に使われた。 |
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| 第三篇
『ゲルマントの方』 |
(1921-1922) 一家がゲルマント家のアパルトマンに引っ越す。パリで最も閉鎖的なゲルマント公爵夫人のサロンに出入りするようになる。社交界の人々の生態と心理が皮肉に描かれ、貴族のなかの貴族、シャルリュス男爵を取り巻く同性愛の世界が徐々に姿を現す。そんな折語り手の祖母がこの世を去る。はじめてアルベルチーヌにキスをする。 フォーブルサンジェルマンの辺りに住んだ。 |
| 第四篇
『ソドムとゴモラ』 |
(1922-1923) 主人公は偶然、シャルリュス男爵が同性愛にふけっているところを目撃し、ショックを受ける。ゲルマント公爵邸の夜会に出席する。恋人アルベルチーヌの行動に次第に疑惑を持つようになり、別れを考えるが、結局結婚を決意する。 |
| 第五篇 『囚われの女』 | (1925) パリでアルベルチーヌと暮らすようになる。ヴェルデュラン邸のサロンで行われた演奏会に出席する。この編のメインテーマは嫉妬。アウトドア派のアルベルチーヌとインドア派の主人公の共生は波乱含みだった。アルベルチーヌはスポーツをする新しい女だった。次第に外への世界。。。ベネチアへ旅立とうと願う。 |
| 第六篇 『逃げ去る女』 | (1927)
アルベルチーヌが突然いなくなる。その後、彼女は落馬が元で命を落とす。主人公はアルベルチーヌの過去を調べ、同性愛者であったことを知り、苦悩する。 |
| 第七篇 『見出された時』 | 第1次世界大戦前後、パリの社交界も様変わりしてゆく。療養生活を送る主人公は芸術について思考を重ねる。屋敷の前で車を降りた私は、ふと中庭の不揃いの敷石に躓いた。そのときである、その感覚がヴェニスの寺院の敷石の感覚に通じ、そのままヴェニスについてのすべての記憶が蘇り、自分でも信じられないほどの大きな歓喜が体を満たしたのだ。ある日出席したサロンで、旧知の人々がすっかり年老いた姿を見て「時」について考える。主人公は自分の経験を書物に著すことを決意する。 かつては貴公子の、いまは「私」の親友となったロベール・ド・サン・ルーがジルベルトと結婚していて、ロベールが不毛な情事に耽って、妻のジルベルトを苦しめているたがあっけなく戦死する。 |
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